FIFA ワールドカップ 2026 アジア予選
FIFA ワールドカップ 2026 アジア予選は、アメリカ合衆国・カナダ・メキシコの3カ国で開催される2026 FIFAワールドカップへの出場国を決定するためのアジア地区予選である。アジアサッカー連盟(AFC)に対しては直接出場枠8と大陸間プレーオフ1枠、合計8.5枠が割り当てられた。これは従来の4.5枠から大幅に拡大されたものであり、ワールドカップ出場国数が32から48に増加したことに伴う変更である。予選は2023年10月12日から2025年11月18日にかけて行われ、46カ国が参加。1次予選から5次予選(アジア・プレーオフ)までの多段階方式で争われた。
大会概要と出場枠の拡大
2026年大会から出場チーム数が32から48に拡大されたことにより、アジアへの出場枠は従来の4.5から8.5へと大きく引き上げられた。直接出場枠が8、大陸間プレーオフへの出場権が1という配分となり、より多くのアジア諸国に本大会出場のチャンスが与えられることとなった。予選にはAFCとFIFAの双方に加盟する46カ国が参加。1次予選と2次予選はAFCアジアカップ2027の予選を兼ねる複合形式で実施された。
予選方式と各ラウンド
FIFA ワールドカップ 2026 アジア予選は1次予選から5次予選まで段階的に争われた。各ラウンドの概要は以下の通りである。
| ラウンド | 参加チーム数 | 方式 | 通過条件 |
|---|---|---|---|
| 1次予選 | 20チーム(27〜46位) | ホーム・アンド・アウェー2試合 | 各組勝者10チームが2次予選へ |
| 2次予選 | 36チーム(4チーム×9組) | ホーム・アンド・アウェー総当たり | 各組上位2チーム(計18チーム)が3次予選へ |
| 3次予選(最終予選) | 18チーム(6チーム×3組) | ホーム・アンド・アウェー総当たり | 各組1・2位(計6チーム)が本大会出場確定、3・4位が4次予選へ |
| 4次予選(アジア・プレーオフ) | 6チーム(3チーム×2組) | 中立地での1回戦総当たり | 各組1位(計2チーム)が本大会出場確定、2位が5次予選へ |
| 5次予選(アジア・プレーオフ) | 2チーム | ホーム・アンド・アウェー2試合 | 勝者が大陸間プレーオフへ |
1次予選・2次予選
1次予選は2023年10月12日に開幕し、FIFAランキング27位以下の20チームがホーム・アンド・アウェーで争った。各組の勝者10チームが2次予選へと進出した。2次予選は2023年11月から2024年6月にかけて実施され、FIFAランキング上位26チームに1次予選勝者10チームを加えた計36チームが、4チームずつ9つのグループに分かれてホーム・アンド・アウェーの総当たり戦を行った。各グループ上位2チームの計18チームが3次予選(最終予選)へと進出し、同時にAFCアジアカップ2027の出場権も獲得した。
3次予選(最終予選)
3次予選(最終予選)は2024年9月から2025年6月にかけて実施された。2次予選を勝ち上がった18チームが6チームずつ3つのグループに分かれ、ホーム・アンド・アウェーの計10試合による総当たり戦を行った。各グループ上位2チームの計6チームがワールドカップ本大会への直接出場権を獲得。グループA・B・Cそれぞれで激戦が繰り広げられた。FIFA ワールドカップ 2026 アジア予選において最大の注目を集めたのがこのラウンドであり、日本代表はグループCを首位で通過し、開催国を除く世界最速での出場権獲得を果たした。
- グループA:日本、オーストラリア、サウジアラビア、バーレーン、中国、インドネシア
- グループB:韓国、イラク、ヨルダン、オマーン、パレスチナ、クウェート
- グループC:イラン、ウズベキスタン、カタール、北朝鮮、キルギス、UAE
日本代表の戦い
日本代表は最終予選グループCに属し、圧倒的な強さで予選を制した。3次予選では7試合で24得点を記録し、わずか2失点という堅守速攻のサッカーを展開。2025年3月20日にバーレーンを2-0で下し、最終予選3試合を残した段階で開催国を除く世界最速での本大会出場権獲得を実現した。1998年大会への初出場以来8大会連続8度目の本大会出場となる歴史的な快挙であった。2次予選から最終予選を通じた13試合の成績は12勝1分け、無敗での突破という圧倒的な内容だった。
本大会出場を決めた8カ国
3次予選(最終予選)と4次予選(アジア・プレーオフ)を経て、アジアから直接本大会への出場権を獲得した8カ国は以下の通りである。
- 日本(8大会連続8回目):グループC首位通過、世界最速での出場権確定
- イラン(4大会連続7回目):グループC2位、エース・タレミを擁し安定した戦いを披露
- 韓国(12回目):グループB首位通過、9試合無敗で突破
- ヨルダン(初出場):グループB2位、アジアカップ準優勝の勢いそのままに初の本大会へ
- オーストラリア(7回目):グループC2位、一時敗退危機も底力を見せた
- ウズベキスタン(初出場):グループC3位から4次予選を突破し初の本大会へ
- カタール(2大会連続2回目):4次予選でUAEを破り出場権を確保
- サウジアラビア(7回目):4次予選でキルギスを下し本大会出場を決定
5次予選と大陸間プレーオフ
4次予選の各グループ2位に入ったUAE代表とイラク代表は、2025年11月13日・18日にホーム・アンド・アウェーの5次予選(アジア・プレーオフ)で激突した。2戦合計3-2でイラクが勝利し、大陸間プレーオフへの出場権を獲得。2026年3月にメキシコで開催された大陸間プレーオフを経て、イラクが1986年大会以来40年ぶりとなる本大会出場権を獲得し、アジアからは合計9カ国が2026 FIFAワールドカップに出場することとなった。
拡大枠がもたらした意義
今回のFIFA ワールドカップ 2026 アジア予選は、アジア枠が8.5へと拡大されたことで、これまで本大会への壁が高かった国々にとって出場の可能性が大きく広がった大会となった。ヨルダンとウズベキスタンが初出場を果たし、アジアサッカーの裾野の広がりと競技レベルの向上を世界に示した。また、1次予選から5次予選に至る多段階方式の採用により、すべての参加国が公平に出場機会を得る仕組みが整備された。この新しい予選形式はAFCアジアカップ予選との兼用構造も持ち、各国代表チームにとって一石二鳥の強化機会となった。出場国数の増加と予選方式の改革は、アジアサッカー連盟が掲げる競技力向上と底辺拡大という目標に沿うものであり、今後のワールドカップ予選においても同様の枠組みが維持される見込みである。
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